窯焼きコーヒー焙煎 概要編

窯焼きコーヒー焙煎器

窯焼きコーヒー焙煎器は、家庭用に開発した「直火式の手回しコーヒー焙煎器」です。

実は、コーヒーの焙煎は簡単です。😀

やり始めて直ぐに、自分なりの合格点をとることが出来ます。

今回は、説明をできるだけ省いて、焙煎の様子を見ていただけるようにします。

詳しい解説は後日、別の記事で紹介します。

ここでは、信楽焼の窯で焼き上げます。

ハンドピック

コーヒー豆の下準備をします。

今回は、『 イエメン モカ 』を用意しました。

この豆の見た目の特徴は、全体的に黄色みがかっているところです。

通常、生豆にはカビ、欠け、病気、虫食いなどの欠点豆が含まれています。

それを手で一つずつ取り除くのがハンドピックです。

次の写真は欠点豆の例ですが、実際にはこれほど多く含まれていたわけではありません。

例として、多く見せたかったので、400gくらいの豆から取り出したものです。

コーヒーの欠点豆
欠点豆

準備するもの

準備するのものは次の通りです。

①コーヒー生豆150g (ハンドピックしたもの)

生豆の計量
コーヒー生豆150g

 

②焙煎器 (今回は窯焼き焙煎器)

窯焼珈琲焙煎器のセット
窯焼き焙煎器

③ガスコンロ(ポータブル または 家庭用ガスコンロでもOK)

④金属製のざる、金属製または木製のトレー

金属製フルイと木製トレイ
金属製のざる・木製トレー

⑤温度計(焙煎器に付属)

⑥軍手(焙煎中に使用)

⑦缶 または ビン(焙煎した豆の保管用です)

⑧時計 または タイマー (焙煎時間の計測)

 なくてもOKです。

⑨ノート と 鉛筆(1分ごとに温度を記載)

 記録しておくと、後々の参考になります。

 

小道具
軍手・ビン・タイマー・ノートと鉛筆

焙煎器のセッティング

ステンレス製のカゴにコーヒー豆を投入し、パッチン錠で蓋をします。

コーヒー豆の投入
コーヒー豆投入
焙煎器本体
パッチン錠で蓋

かごを窯焼き焙煎器にセットします。

窯焼珈琲焙煎器の構成

 

蓋を乗せます。

窯焼珈琲焙煎器の外観
窯焼き焙煎器

 

コンロの上に乗せます。

これでセッティングは完了です。

窯焼珈琲焙煎器のセッティング

焙煎のようす

それでは、いよいよ焙煎をお始めます。

この小さな蓋は、保管時の埃除けと、冬季に窯の温度を上げ始めに使います。

今回は、外しておきます。

子蓋の取り外し
小蓋を外す

コンロの火は最小にしてスタートします。

とろ火の最も小さな火力です。

窯の温度を見ながら少しずつ火力を上げますが、基本はとろ火と弱火です。

火はとろ火
最小のとろ火

② 1秒に1回転ぐらいで回します。

最初は豆の水分を飛ばします。最初の5-7分位です。

焙煎の様子
ハンドルを回す

途中の温度はノートに記録しておくと、次回の参考になります。

温度の記録

③ 豆が黄色に色づいてきます。

少し青臭い匂いがします。

黄色になった焙煎豆
黄色くなった豆

④ 豆は薄い茶色になってきます。

段々と色が濃くなってゆきます。

それと共にコーヒーの良い香りがしてきます。

火力は徐々に大きくしてゆきますが、それでも弱火の状態です。

薄茶色の焙煎豆
薄茶色の豆

⑤ かなり茶色になってきました。

もうすぐで1ハゼ(1回目のハゼ)です。

焙煎豆の焼きあがり

⑥ 1ハゼが始まります。

ハゼとは豆がはじけることを言います。

ハゼは2回あるので、1回目のハゼを「1ハゼ」と呼びます。

1ハゼは、パチパチと元気な音が2分程度続きます。

ハゼが始まったら、火力を少し弱めます。

⑦ ここからが焙煎の勝負タイムです。

豆の色を見ながら、自分の好みに合わせてゆきます。

ここがポイント!

程よい色になったら、焙煎が進まない程度の火力で温度を2-3分維持します。

この工程でコクが生まれます。

この段階で焙煎は終了します。

⑧ 深煎りコーヒーやアイスコーヒー用に焙煎する場合は、このまま焼き続けます。

そうすると、2ハゼが始まります。

2ハゼはピチピチと音を立てます。

2ハゼからは急速に焙煎が進みます。

火を止めても焙煎が進みますので、スピード勝負です。

深煎りコーヒーやアイスコーヒー用の焙煎は2ハゼまで焼きます。

⑧ 焙煎が終わったら、金属かごに移します。

フルイでチャフ取り

ここでは、チャフ、生焼け豆、焦げた豆、欠点豆を取り除きます。

チャフとはコーヒー豆の表面を覆っている薄膜で、シンクに落ちているものです。

焙煎の過程で豆から自然に剥がれ落ちます。

豆に付着しているチャフは、先の写真のように金網でふるい落とします。

焙煎中のチャフは、焙煎器の直下に落ちています。

コンロ上のチャフ

直火式焙煎器では、かなり広範囲にチャフは飛び散りますが、窯焼き焙煎器ではチャフはコンロに溜まるので、片付けが容易です。

掃除機で吸い取るか、ハケで払って簡単に片づけることが出来ます。

チャフのそうじ

①焙煎後のコーヒー生豆

コーヒー豆は、焙煎すると水分が飛んで、約20%軽くなります。

今回は、生豆150gを焙煎したので、20%(30g)減って120gの焙煎豆ができました。

焙煎後の計量
焙煎後の豆

保管

焙煎豆の保管
密閉容器で保管

十分に冷えたら、密閉容器で保管します。

至極の一杯をお楽しみください。

 

窯焼きコーヒー焙煎

 

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