焙煎豆の鮮度と購入
鮮度については、先の「焙煎豆の鮮度」の記事でお話ししました。
今回は、実際の購入先や購入量と鮮度について、合わせて考えてみたいと思います。
また、新鮮な豆の購入と保管の連携がコスパを良くしますので、参考にして下さい。
購入量
先の記事でお話ししたように、焙煎豆は、最高の飲み頃が焙煎後3-4日までで、1週間で使い切るのが理想です。
1週間で使いきるのは、100-200gぐらいが一般的で、この場合は100-200gが購入単位となります。
実際に、100-200gを1週間で消費できない人もいるでしょうが、コストを考えてもう少し多く購入する場合もあります。
その時は、保管で工夫しても良いと思います。
焙煎豆の保管
焙煎豆の鮮度は購入の仕方や保管方法に大きく影響されます。
密閉容器で冷暗所に保管することがポイントです。
保管の原則は、防湿、密閉、低温、暗部です。
湿気は焙煎豆の鮮度を急激に低下させる原因となります。
空気に触れると、豆の酸化がすすみます。
保管温度が高いと酸化を促進します。
豆は紫外線に弱いので、日光や蛍光灯を避けて保管するのが良いとされています。
そこで、保存期間が1週間を超える場合は、冷凍することをオススメします。
冷凍豆の使用方法
焙煎豆は他の生鮮食品と同様に鮮度が重要です。
鮮度を維持する最善の方法は、他の食品と同じく冷凍保管です。
焙煎豆は密閉袋または容器に入れて、冷凍します。
100g単位で冷凍保管し、1週間程度で使用する分の豆は室温で保管します。
冷凍したままミルで挽くと、ミルの刃に湿気が付いて刃を傷める可能性があるので、解凍は、保管袋のまま10分程度は室温に放置します。
袋が汗をかかなくなったら、解凍されたと考えてよいです。
水分を含んでいないので解凍はすぐに終わります。
冷凍/解凍を繰り返さないように、1週間で使い切れる程度に小分けして冷凍するのがおススメです。
解凍した豆は、常温保管の豆と同様に密閉容器で保管し、1週間を目途に消費します。
また、冷凍状態では、1ヵ月程度を目安に消費します。
コーヒー豆の常温保管と冷凍保管の比較
コーヒー豆を焙煎してから、常温で保管した場合と冷凍で保管した場合の新鮮さやコクを比較してみました。
焙煎後1週間
【常温保管1週間】
コーヒー豆を焙煎してから、常温で1週間保管しました。
蒸らしの段階で、豆は良く膨らんで、新鮮さのバロメーターとなるモコモコが出ています。😀👍
酸味の増加は抑えられ、コクや風味もまだ十分に味わえます。
【冷凍保管1週間】
コーヒー豆を焙煎してから、冷凍で1週間保管しました。
蒸らしの段階で豆は良く膨らみ、モコモコが常温保管の場合よりかなり多いようです。😀
焙煎したての豆とそん色はありません。おいしいです。
焙煎後3週間
この頃になると、コーヒー豆に変化が出てきます。
≪常温保管と冷凍保管のコーヒー豆の比較≫
【常温保管のコーヒー豆】
コーヒーオイルで表面がテカっています。
【冷凍保管のコーヒー豆】
表面は焙煎した時と同じで、コーヒーオイルは出ておらず、鮮度が保たれているようです。
香りや風味は保たれていて、まだまだおいしくいただけます。
≪ペーパーフィルターでの比較≫
【常温保管3週間】
蒸らしの段階で、豆の膨らみは弱く、新鮮さのバロメーターとなるモコモコが常温保管1週間より少なめです。🙂
酸味が感じられるようになり、香りと風味が落ちてきました。
【冷凍保管3週間】
蒸らしの段階で豆の膨らみは少し弱めですが、十分に膨らんでいます。
新鮮さのバロメーターとなるモコモコが常温よりやや多いようです。🙂
香りや風味が保たれていて、まだまだおいしくいただけます。
焙煎後6週間
この頃になると、かなりコーヒー豆に変化が出てきます。
≪常温保管と冷凍保管のコーヒー豆の比較≫
《常温保管6週間》
コーヒーオイルが、かなり出てきています。
《冷凍保管6週間》
表面は焙煎した時と同じで、コーヒーオイルは出てきていません。焙煎直後の豆の様子に変化はありません。
【常温保管6週間】
蒸らしの段階で豆の膨らみは無くなりました。
新鮮さのバロメーターとなるモコモコがかなり少ないです。😥
香りと風味を楽しむことができなくなった感じです。
【冷凍保管6週間】
蒸らしの段階で豆の膨らみは弱くなりました。
新鮮さのバロメーターとなるモコモコが常温よりやや多いようですが、かなり少なくなっています。😥
香りや風味が落ちてきているのが分かります。
常温保管の2週間程度の味わいと思います。
焙煎豆の購入先のまとめ
焙煎豆の購入先と特徴をまとめると次のようになります。
① スーパー、コンビニ
比較的安価な豆で、100-200g単位で購入可能です。
ただし、焙煎日を表記して販売されていないので鮮度を確認はできません。
入手性が良いのが特徴です。
② コーヒー豆販売店
焙煎日や豆の特徴を確認して購入できます。
当日に焙煎して販売する店もあり、鮮度が期待できます。
③ ネット販売
焙煎日が明示してあるショップから購入するのがオススメです。
発送料が別途かかる場合があるので、コスパの制約から購入量が多くなるかもしれません。
どこからでも注文でき、入手性の高さが特徴です。
常温保管と冷凍保管のまとめ
常温保管は1週間で飲み切るのが目安。それを過ぎると香りと風味が失われゆきます。
冷凍保管は、1ヵ月が目安。それを過ぎると徐々に香りと風味が減少します。
豆を消費する期間で、常温保管にするか冷凍保管にするか選択することをおススメします。
いずれにしても新鮮な豆を購入することが最重要です。
窯焼珈琲店の特徴
当店は、100g x 2袋単位(200g)で注文を受けています。
100gを密閉袋に入れているので、冷凍保管も可能です。
また、100g x 6袋(600g)から冷凍発送も送料無料で承ります。
そして、新鮮な焙煎豆を提供すべく、焙煎した当日に発送いたします(発送日焙煎)。
当店では、コーヒー豆・窯焼き焙煎器を stores と BASE にて販売しております。
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